ピックアップ企業
女性活躍
創業から117年。女性活躍の風土を紐解く。
iKEYAKUホールディングス株式会社
(キャリピタAKITA内での利用企業名:株式会社池田)
100 年以上の歴史を紡ぐiKEYAKUホールディングス(中核企業名:株式会社池田/本社:由利本荘市)は、「農業支援事業」「調剤薬局事業」「介護事業」といった多様な事業をグループ全体で展開しており、社員の 7 割を女性が占める。
農業支援事業では、隣県にも進出しており、農業用ドローンや無人ヘリの導入支援に加え、農薬・資材の販売、損害保険代理業やドローン・無人ヘリの教習実施など、農業分野におけるトータルサポートを実現している。調剤薬局事業では、県内外計 30 店舗を運営しており、 ”ただ薬をもらいに行く薬局” ではなく ”気軽に健康相談してもらえる薬局” をテーマとしている。 介護事業においては、 一人暮らしのお年寄りが増加している背景を踏まえ、 ”自宅で暮らしたい” ”施設で暮らしたい” といった要望やそれぞれの介護度等の状況に応じて、「在宅」「施設」の両分野で多岐にわたるサービスを展開している。
創業時から女性が活躍している様子は当時の写真からも読み取れるという。一人ひとりの意志を大切にするなかで、自然と女性が活躍している環境が整うiKEYAKUホールディングス。同社の池田社長とケアマネージャーとして勤務する佐々木千聖さんへのインタビューを通じて、女性活躍の風土を紐解く。
居宅介護支援「わかば」ケアマネージャー / 介護福祉士
佐々木 千聖 さん /入社 5 年/ 34 歳
Q. iKEYAKUホールディングスに入社したきっかけは?
秋田市内で介護の仕事をしていましたが、結婚のタイミングでにかほ市に住むことになり、転職先を探していました。そのタイミングで現在所属している会社の広告が偶然目に留まりました。会社の規模感とともに「介護だけでなく、いろんな事業を展開していること」に驚きと魅力を感じ、自分自身の視野や経験が広がる機会になると思い、応募しました。
Q. 入社して実際に働いてみていかがですか?
現職の「わかば」では、「ケアマネージャー」の担当となりました。
これまで経験してきた介護現場とは違い、介護だけでなく医療知識や生活給付金関連の知識も必要な仕事で、入社当初はとても苦労しました。ですが、周りの先輩たちが親切な方ばかりで、その都度教えていただいたり、質問に対して丁寧に応じていただいたりと、とても恵まれた環境でケアマネージャーとして働くことができています。
ケアマネージャーは、ご自宅での生活におけるお困りごとを解決するために、ケアプラン作成をはじめ、介護サービスが必要な人と介護事業者をつなぐコーディネーターを務めなければなりません。
制度改定によって取扱いがその都度変わり、手こずる場面も多いです。それでも、知識がないと提案はできませんので、日々学習することの重要性を感じています。そうした苦労の分、ご利用者様から感謝の言葉をいただいた時は達成感とやりがいを感じます。
Q. iKEYAKUホールディングスだからこその強みは何ですか?
ご利用者様とお話していくなかで、緊急を要する事案に直面することもあります。その点で「調剤薬局事業」と「介護事業」を行っているiKEYAKUホールディングスは、多職種 ( 薬剤師 / 理学療法士 / 作業療法士 / 看護師 / ケアマネージャー / 介護士など ) が在籍しているため、円滑でスピーディな連携を可能としていることが大きな強みであると感じています。実際にご利用者様から相談を受付した際には、グループ間で即座に情報共有し、対応策を協議することで不安の解消につながったケースもありました。
また、グループ内で農業に関する事業も行っているので、今後はご利用者様と一緒に農作業をするなど新しい可能性も感じています。「それぞれの意見や価値観を尊重しながら、働くことのできる職場環境」を常に意識しているiKEYAKUホールディングスの環境に居心地の良さとやりがいを感じています。
Q. 仕事とプライベートは両立状況はいかがですか?
3歳と5歳の子育てをしながら家庭と仕事を両立しています。職場には子育て経験のある先輩たちが多いので、仕事以外のプライベートな相談にも助言をいただいたり、子どもの急な体調不良や行事で休暇や早退となる時も、事情を理解して皆さんが快くフォローしてくれるのでとても助かっています。 今は子育て中心で、夜勤はできませんが、子育てが落ち着いたときには介護の現場に戻りたいと思っています。配属や仕事内容にも柔軟に対応してもらえる今の環境にとても感謝しています!私も産休や育休を取得させていただきましたが、各社員が要望に応じて育休や介護休暇を取得できています。
Q. 今後、会社に期待したいことは?
今後の可能性として、働く同僚の皆さんが子育てだけでなく、将来的には親の介護も生活にプラスされていくのではないかと考えています。 現在でも有給休暇を取得 ・ 消化できている環境ですが、 今後さらに核家族が多くなり、現在よりも ” 頼ることできる親族がいない ” という人はより増えてくると思います。幅広い世代の社員が在籍しているiKEYAKUホールディングスだからこそ、共通認識をもって相互にフォローし合うことができると思います。 今よりもさらに ” チームである ” という価値観が醸成されていくといいなと思っています。
ご利用者様との他愛もない会話も多いですが、言いにくい悩みも打ち明けてもらえるような関係性を構築するため日々奮闘中。
介護の現場を経験した佐々木さんだからこそ、利用者さんが心を開くきっかけを掴むことができており、自治体や介護事業所との重要なパイプ役も担っている。
健康サポート複合施設「I・Concept」。薬局、認定栄養ケアステーション、フィットネスジムを併設している。
『薬をなるべく飲まずに健康でいられる体づくり』『介護を必要とする時期を先延ばしするための筋力・体づくりを』のテーマのもと、未病の段階から運動や栄養面のサポートを行っている。
一人ひとりの人間力を大切に。個々の人間力が基礎となり新たな価値観を生み出す。
秋田銀行より
インタビュアー
秋田銀行地域価値共創部 髙橋 希久美
創業当時からこれまでの 117 年という長い歴史を物語る写真をたくさん拝見しましたが、創業当初から多くの女性が活躍し尊重される風土があったことを強く感じました。
同社の女性社員の特徴として、「強い女性が多い」という社長の言葉がありましたが、任された業務に対して責任感を持ち、リーダーシップを発揮できる人材が自然と集まる、または育つといった、創業当時から受け継がれてきた歴史が現在も根付いているのではないかと感じました。
社員である佐々木さんのお話からは、一人ひとりの意見が尊重され、それぞれの立場や事情も考慮されるため、ワークライフバランスが自然と充実する環境が作られているように感じました。iKEYAKUホールディングスならではの「一体感」や「チームワーク」も働きやすさのひとつの要因ではないかと本取材を通じて感じました。
(キャリピタAKITA内での利用企業名:株式会社池田)